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バガス容器の概要やメリットを解説!容器スタイルおすすめ商品3選も紹介

エコな弁当容器と紙コップ、紙袋

近年、デリバリーやイベントなど、食べ物をテイクアウトする際の容器としてバガス容器が活用されています。バガス容器は、自然素材で作られた環境に優しい容器のため、プラスチック容器の代替品としても注目の容器です。

この記事では、バガス容器の概要やメリットについてお伝えします。おすすめのバガス容器も紹介しますので参考にしてみてください。


バガスとは?


バガス(サトウキビの搾りかす)

バガスは、サトウキビを搾ったときに出る残りカスです。世界中で年間約12億t生産されるサトウキビから、約1億tのバガスが発生します。

バガスは、砂糖を作る際の燃料などに使われていますが、使い切れない分は破棄されているのが現状です。一方で植物繊維であるバガスは、紙の原料となるパルプなど、貴重なバイオマスとして活用しようとする動きが広がっています。バイオエタノールの原料のほか、容器の原料としての利用もその一つです。

バガス容器とは

バガス容器は、バガスをバイオマスとして活用したエコ容器です。廃棄されていたバガスを有効活用することでプラスチック容器の削減につながり、環境への負荷を抑えた循環型社会の実現に少しでも近づくことができると期待されています。

バガス容器は、大きく以下の2種類に分類されます。

・WBシリーズ:バガス+麦の皮を使用した容器
・BBシリーズ:バガス+竹を使用した容器

ペーパーウェアより厚みがあり、形が崩れにくいのが特徴で、天然素材なので可燃ごみとして破棄が可能です。
ちなみに、近年は上記2点の容器以外にも、生物由来の資源を原料にした「バイオマスプラスチック」の製造も行われています。バイオマスプラスチックも、サトウキビやトウモロコシの非可食部分から作られ、環境に優しいプラスチック容器として注目を集めています。

他の容器との違い

バガス容器は、紙容器では作るのが難しい深い形や蓋付きの形など、さまざまな形状に成形加工できる特徴があります。また、一般的なプラスチック容器と異なり、微生物によって生分解され土に還ります。有害物質を含まないので生態系に悪影響をおよぼす恐れもなく、使用後に安心して廃棄処分できます。

◇バガス容器の使い方
バガス容器は耐油性・耐水性なので唐揚げなどの油ものやスープなどの汁物に使えます。冷凍や解凍でヒビが入って割れる心配もなく、電子レンジにも対応しているため、テイクアウトした食べ物をお皿に移さずに、そのままレンジで温められます。

バガス容器のメリット


バガス容器のメリットは、CO2削減や地球温暖化防止などさまざまあります。バガス容器の製造・利用は地球環境にとってプラスになることが多いです。以下で3つのメリットを解説していますので、ご覧ください。

環境に優しい

バガス容器の最大のメリットは、なんといっても環境に優しいことです。
紙容器と置き換えることで森林資源の保護につながります。また、破棄していたバガスを利用することでごみの量が減り、結果的に環境保全に役立ちます。植物由来なので使用後にごみとして破棄しても生態系に悪影響を与えません。

製造や運搬にかかるエネルギー消費量を抑えられる

バガス容器は、他の容器と比較して製造時のエネルギー消費量が少ないです。バガス自体がやわらかいため、木材を加熱や冷却して作る紙容器よりも、少ないエネルギーで製造できます。
また、バガス容器の製造工場はサトウキビから原料糖を製造する製糖工場に併設されるケースが多く、採集や運搬にかかるエネルギーも抑えることが可能です。

CO2削減や地球温暖化防止につながる

バガス容器の使用によって、化石燃料を原料とするプラスチック容器の消費量が減って大気中に放出されるCO2の削減につながります。バガスを燃やしてもサトウキビが成長過程で吸収したCO2が還るだけなので、CO2排出量はプラスマイナスゼロとなります。二酸化炭素は排出されますが、日本政府が打ち出したカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量と吸収量がプラスマイナスゼロの状態になること)の考え方により、地球温暖化にはつながりません。

さらに、バガス容器の利用が増えて石油由来のプラスチック容器が減ることで、石油資源の節約にも貢献できます。ちなみにある企業が実施した実験では、「パルプ1トンあたりで約179gのCO2を削減できる」という試算もあります。

容器スタイルおすすめのバガス容器3選

ここからは、おすすめのバガス容器を3つ紹介します。店舗やイベントで使いやすい容器を厳選したので、参考にしてみてください。なお、バガス容器なのですべて電子レンジに対応しています。

パックスタイル バガス容器 WBランチ 240-150-2 ラミ


こちらの容器は、バガスと麦の非可食部分で作られた100%生分解の容器です。容器の内側には、天然植物で作ったPLAフィルムが貼ってあります。そのため、耐油性・耐水性が向上し、直接ご飯を入れても容器に付きにくくなっています。

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WB麦バガス カップ62-40 ラミ 試飲カップ パルプモールド クラフト色


WB麦バガス カップ62-40 ラミ 試飲カップ パルプモールド クラフト色

WB麦バガスカップ62-40は、55×20㎜の小サイズカップです。一口でゴクッと飲みきれるほどの大きさのため、試飲用カップとして活躍します。飲食店ではもちろん、イベントや店頭の試飲販売などで、ジュースやコーヒー、ワインなどの飲料を配布できます。

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ABバガス ランチ180-130 パルプモールド フードパック 白色


ABバガス ランチ180-130 パルプモールド フードパック 白色

上記のABバガスのランチボックスは、バガスと竹を混合して作った容器です。竹も森林伐採にはつながらず、生分解性・可燃できるため、環境に優しいです。サイズは182×136×(20+44)mmで、お弁当箱以外にお惣菜を入れる容器としても利用できます。

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まとめ
世界で年間約1億t発生しているバガスは、近年徐々に活用が広がっています。地球環境への配慮からプラスチック容器の使用を控える動きが広がるなか、これまで廃棄物にしていたバガスに注目が集まっているのです。バガス容器は、利用することでごみの量が減り、地球温暖化の防止につながるなど、環境に優しい多くのメリットがあります。

この記事では、蓋付きや深さのあるものなど使い勝手が良い3つのバガス容器も紹介しました。店舗やイベントなどで使えるテイクアウト容器をお探しの方は、ぜひ利用してみてください。



この記事を書いた人

松井 誠一郎(まつい せいいちろう)

松井 誠一郎(まつい せいいちろう)

2020年折兼に入社。
EC事業部にてキャンペーンやセールなどの企画を担当しています。
折兼入社前は医療機器メーカーで営業を担当。
食品包装資材については日々勉強中ですが、お客様のお悩みを解消できる記事を執筆できるよう、精進してまいります!

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