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紙コップは電子レンジで加熱OK?紙コップの仕組みや種類、おすすめ商品も紹介

紙コップに入ったコーヒー

紙コップは飲み物のテイクアウトや大人数でのバーベキュー、職場のウォーターサーバーなど、さまざまな場面でよく使われています。普段から誰もが何気なく手に取っている紙コップですが、仕組みや種類について詳しく知っている人はそう多くありません。

ここでは、紙コップの概要や正しい使い方、おすすめ商品など紹介していきます。


紙コップの仕組みについて

紙コップは文字どおり“紙製”ですが、防水加工が施されているので、水気のあるものを入れても外へ漏れ出さないようになっています。軽量で持ちやすい、処分やリサイクルがしやすいといったことも、紙コップならではのメリットです。

その紙コップがどのように作られているのか、素材と仕組みについて解説していきます。

素材

紙コップのおもな素材はベースとなる“紙”と、防水機能を有する“ポリエチレンフィルム”の2種類です。どちらも食品衛生法に適合したものなので、身体に悪影響が生じることはありません。

仕組み

紙コップはポリエチレンを加熱して薄いフィルム状にし、それをベースの紙に貼り付けるという工程で作られています。ポリエチレンフィルムの加工が終わったら、ポリエチレンフィルムがついた紙をコップ状に成型します。紙コップのつなぎ目はポリエチレンを圧着させていることが特徴的です。

ポリエチレンは110度前後で溶け出すので、熱い飲み物を入れても問題ありません。

紙コップは電子レンジやオーブンで使用してもOK?


電子レンジ

冷たくなった飲み物が入った紙コップは、電子レンジやオーブンで加熱しても大丈夫なのでしょうか。ここからは、紙コップの電子レンジやオーブンの使用可否について解説していきます。

紙コップを電子レンジで加熱するのはOK?

紙コップが熱さに強いことは事実ですが、基本的に電子レンジでの加熱はNGです。特に油分を含むスープなどが入っている場合、加熱していくうえで上限の110度を超えかねないので、ポリエチレンが溶けてしまったり、紙コップが変形してしまったりする可能性があります。

紙コップの紙・ポリエチレンは食品衛生法に適合しているため、加熱しても有害物質は出ませんが、水漏れなどから起こる恐れのある火傷を負うリスクはまた別問題です。
どうしても電子レンジでの加熱が必要なら、油分が入っているものを入れない・ラップをしない・沸騰させないといった点に注意しましょう。

オーブンでの使用は?

お菓子作り用の容器(焼成容器)ならオーブンで加熱しても大丈夫ですが、通常の紙コップだと耐えられないので、絶対に加熱してはいけません。オーブンは飲料に加えて紙コップも直接加熱するため、200度以上に達してしまう可能性があるのです。紙コップのポリエチレンが溶け出すだけではなく、紙コップ自体が発火してしまうケースも考えられるので、火災など取り返しのつかない事態を引き起こしかねません。

アルコールや揚げ物を入れる場合も要注意

紙コップに、アルコールや揚げ物などを入れる場合も、十分に注意しましょう。アルコールや油は水よりも紙に浸透しやすい性質があるため、ビールやワインなどを入れると、紙コップから漏れ出す恐れがあります。揚げ物と同様にドレッシングも油が使われているので、要注意です。

ただし、紙コップにアルコールなどを入れても、すぐに液体が漏れ出すわけではありません。長時間入れたままにしない、同じ紙コップを繰り返し使わない、すぐに飲み切れる量や使いきれる量で提供する、などの工夫をすると良いかもしれません。

なお、揚げ物は100度以上の高温の油で調理するため、揚げたてのものを入れると、紙コップの耐熱温度を超える可能性があります。揚げ物を入れる場合は、飲み物用の紙コップと共用せずに、揚げ物専用の容器を別に用意するなどの対策が必要です。

【耐熱】紙コップにはどんな種類があるのか?

紙コップと一口にいっても、さまざまな種類があります。仕組みや特徴やそれぞれまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

二重耐熱紙コップ

耐熱性が高い紙を二重に巻いてある紙コップです。紙が二重に巻かれていることで紙コップに空気の層ができ、保温性と耐熱性を高めています。

また、熱い飲み物を入れても紙コップ自体はそれほど熱くならないため、スリーブやホルダーを使う必要がなく、気軽に持ち運べることもメリットです。

エンボスコップ

表面にエンボス加工(凸凹を出す)が施されている紙コップです。この凸凹が紙コップを持つときに触れる肌の表面積を減らしているので、飲み物の熱が伝わりにくくなっています。

また、凸凹は滑り止めの役割も果たしているため、特に熱い飲み物を入れるときに役立つ紙コップといえるでしょう。

発泡紙コップ

紙に貼り付けているポリエチレンフィルムを発泡させた紙コップです。表面の気泡によって質感がやわらかくなっているうえ、凸凹で滑りにくさもアップしています。

断熱性・保温性も高まっているため、熱い飲み物を入れても持ちやすく、なおかつ温度が冷めにくくなっていることもポイントです。

厚紙でできた紙コップ

厚くて頑丈な紙で作られた紙コップです。厚みがある分、断熱性と耐久性に優れているので、手に熱が伝わりにくいのはもちろん、氷入りの冷たい飲み物を入れても紙がふやけにくいというメリットもあります。

用途や季節を問わない、汎用性の高い紙コップといえるでしょう。

容器スタイルおすすめの耐熱紙コップ3選を紹介


業務用に耐熱紙コップを購入するにあたり、種類が多くてどれを選ぶべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで、容器スタイルで取り扱っている耐熱紙コップのなかでも、特におすすめしたい商品を3つ紹介していきます。

エンボススリーブカップ ナチュラル 260ml KMW-240【weeco】


その名のとおり、表面にエンボス加工が施されている紙コップです。エンボス特有の凸凹によって断熱性が高まっているのはもちろん、滑り止め効果もあるので、熱い飲み物を入れるときにピッタリの紙コップといえます。

白・黒・ナチュラルと3種のカラーが用意されているため、用途や目的に合わせて選べることも魅力です。シンプルなデザインなので、場所やシーンを問わず活用できるでしょう。

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MT-400 エレガントタイム


ホット・コールドの両方に対応している紙コップです。特別仕様の厚紙を使っており、容量約1.4倍の強度(当社一般紙コップ比)があります。さらに、容量が403mlと大きいため、飲み物をたっぷり入れられることもポイントです。

また、エレガントという名にふさわしい、赤と緑を基調としたおしゃれなデザインが施されていることも魅力といえるでしょう。

詳しく見る

まとめ
さまざまな場所で見かける紙コップは身近な使い捨て食器の一つです。種類によって断熱性や保温性、持ちやすさなどが変わってくるので、用途や目的を踏まえて選ぶ必要があります。

特に飲食店などで紙コップをお客様に提供する場合、紙コップ自体が使いにくいと店舗の評判まで下がってしまう可能性もあるため、質の高いものを選ぶのがおすすめです。



この記事を書いた人

松井 誠一郎(まつい せいいちろう)

松井 誠一郎(まつい せいいちろう)

2020年折兼に入社。
EC事業部にてキャンペーンやセールなどの企画を担当しています。
折兼入社前は医療機器メーカーで営業を担当。
食品包装資材については日々勉強中ですが、お客様のお悩みを解消できる記事を執筆できるよう、精進してまいります!

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